井戸掘り現場を見学する①2008/08/22 05:29

 昨日は日本の無償援助で行われている井戸掘り現場を訪問しました。この無償援助に関しては詳しくは
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/gaiko/oda/data/zyoukyou/h19/070718_1.html
をご覧下さい。この工事のコーディネートをしている方のご好意により現場を見学する事が出来ました。場所は私の住んでいるリロンゲの西の郊外です。農村部ですが国道から無舗装の道路を可也入った所にあるので普段は殆ど近づけない場所です。工事は数箇所で雁行的に行われています。此れは使用機材を有効に使う為だと思います。最初に訪れた場所は井戸掘りが終わり付帯設備の「洗い場・水汲み場」のコンクリートの整備をしていました。写真の赤いバケツの右側の筒が掘り終わった井戸です。井戸の深さは40メートルくらいで中には80メートル位のもあるそうです。所謂「深井戸」だそうで、付近にある「浅井戸」(10メートル前後)と比べ「良質の水が確保できる」のと「涸れにくい」のが特徴だそうです。現場で作業しているのは全部マラウイ人の作業者です。現場監督はインド人もいて日本人はお一人だけでした。

井戸掘り現場を見学する②2008/08/22 05:48

 此方の現場ではコンクリート打ちの準備をしていました。この現場にはコンクリートミキサーが有って直ぐにコンクリートの流しこみ作業が出来るようになっていました。実際見ているうちにコンクリート流し込み作業が始まりました。見た印象は「非常に効率よく作業が行われいる。」と言う事です。仕事の段取りをしているのは日本人やインド人の現場監督でしょうがマラウイ人の作業者も結構テキパキ作業してました。

井戸掘り現場を見学する③2008/08/22 05:58

 この現場では井戸が掘り終り、井戸の能力検査の為ポンプで水を吸い上げていました。「一分で何リットル汲み上げられるか?」とか調査しているみたいでした。水を口に含んでみました。意外と冷たくなかったですが近くの浅井戸の水と比べると透明度が可也高かったです。

井戸掘り現場を見学する④2008/08/22 06:06

 こう言う作業には観客は付き物。大人も結構見物してますが主役はなんと言っても子供達です。

井戸掘り現場を見学する⑤2008/08/22 06:10

 この現場は正に井戸を掘っていました。掘削機(リグ)に掘削用の棒を取り付け掘って行きます。一本分(3メートル)を掘り終わると、更に一本継ぎ足して掘り続けます。此れを繰り返して40メートルくらいの井戸を掘っていくようです。40メートル位の深さだと一日で掘ってしまうそうです。掘る場所は科学的な調査の後、最終的には現地の人が決めるそうです。しかし時々は思ったように水が出ない場合も有るようですが、その場合は別の場所を掘るそうです。
 出来上がった井戸は現地の人が管理していくとの事です。その為利用する人は一定額の費用を負担しその資金でメンテナンス費用を捻出すると言う事です。