マラウイ インターネット事情2008/04/28 04:31

 マラウイでのインターネット接続は日本と比べると(当然ですが)大変限られたものです。主な接続方法は古典的な電話回線によるものです。速度は52Kbps程度です。この接続方法は電話回線が引かれているところであれば何処でも可能です。首都や地方の中心都市には電話が引かれていますが村落部では利用できません。二つ目はワイヤレスLANによる接続です。IEEE802.11bによるホットスポットが都市部を中心に出来てきました。速度は最大で11Mbpsですがホットスポットの接続可能エリアは半径100メートルほどですので利用可能地域は大変限られたものになります。因みに私のアパートは一つのホットスポットの利用範囲意入っています。利用料は結構高く1時間の利用でMk1000(900円位)です。11Mbpsと聞くと「早い」と感じますが、これは端末とアクセスポイント間の話です。マラウイ国内(と言うかアフリカ)から世界へ接続する回線がネックになっていて実感スピードは電話回線と余り変わり有りません。そして最近登場したのがCDMA-1Xを利用した接続です。このカバーエリアは結構広くアクセスポイントから半径50Kmという事です。マラウイの20%位で利用可能です。これを利用するにはCDMA-1X方式の固定式の無線電話機(9000円くらい)を購入しその電話機とパソコンをUSB接続します。CMDA-1Xの固定無線電話機はモデムとして認識されます。速度は28.8Kbps~115.2Kbpsくらいです。私のアパートでも使えます。これの特徴は常時接続という事です。一月Mk13,000(10,000円くらい)を払うと24時間常時接続できます。従量制で無いので時間を気にしないで使えるのが良いですが、遅いのと高いのが難点でしょう。私は以上の3つを使い分けています。と言うか固定電話から始まってワイヤレスLANに移り最近CDMA-1Xを利用するように成りました。どの接続方法を使っていても時々使えなくなる事が起きる為、複数の選択肢を残しているのです。一番良く起きるトラブルはユーザ名、パスワードがエラーに成るものです。これは認証サーバであるRADIUSサーバの故障が原因と思われます。電話回線も時々不通になることが有りますので2日~3日の通信途絶を覚悟したくない場合は複数の通信手段が必要です。